メープルシロップの新たな発見!まごころメープルおせちで新年を迎えよう!
日本人にとっても非常に馴染みの深い「メープルシロップ」ですが、実は4つのカラー(種類)がある事をご存じでしたか?
市場に最も流通してるのは、美しい琥珀色で味わいがしっかりとした「アンバーリッチテイスト」と呼ばれるもの。
小売店で裏ラベルを見ると、この表記のものが非常に多いことに気付きます。
多くの日本人にとってメープルシロップの用途と言えば、パンケーキやフレンチトーストなどのスイーツに回し掛けて使う事ではないでしょうか?
今回はこのメープルシロップの新しい可能性を感じることが出来たイベントに参加しました。
メープルシロップを日本の年明けの食文化「おせち料理」とマッチングする事に注目した点がとてもユニークでした。
まごころメープルおせち
カナダではメープルシロップは『甘いもの』という認識だけではなく、『自然からの贈り物、生産者の愛情やまごころが込められたもの』と考えられているそうです。
その「まごころ」という想いを日本人にとっては新年を迎えるにあたり、大切な家族や大切な仲間達と初めて食す「おせち」文化という想いに重ね合わせ、「まごころメープルおせち」という形でメープルシロップを使って新しいおせち料理を考案しようという素敵なイベント。
会場となったJINNAN HOUSEには、メープルシロップが華やかに季節を感じるレイアウトで飾られ世界観が作られていました。
今回の「まごころメープルおせち」はメニューレシピも公開され、メープルシロップの新たな用途に繋げていきたいという想いもあるイベントで、このレシピを考案した人気シェフ2人を招いてのトークセッションも開かれました。
1人は2014 年「Jean-Georges Tokyo」を立ち上げ、2018 年には南青山に自身のプロデュースのサ ステナブル・グリルレストラン「The Burn」をオープン。2022 年に西麻布に紹介制のカウンターダイニング「No Code」をオープンした米澤文雄シェフ。
もう1人は2005 年に南青山「ピエール・ガニェール・ア・東京」の料理長に就任し、二ツ星を獲得。
独立後は表参道の「イリエ ル ジョワイユー」、外苑前の「ラドニス」、南青山の「ARBOR」を手掛け、2022年に立ち上げた株式会社 PLUS IRIEでは西麻布 「No Code」を間借りする形で「ÉPICOUL(エピクル)」をオープンした入江誠シェフ。
まごころメープルおせちの構成は全6種になりますが、それぞれのシェフが3品ずつを担当されました。
米澤シェフは「さつまいもと栗のメープルきんとん」「ゆずとメープルのなます」「てまり寿司(真鯛・サーモン)」を担当。
メープルシロップを調味料として捉え、砂糖では出せない深みのある甘さは色んな可能性を秘めていると感じたそうです。
入江シェフは「黑ビール風味の黑豆」「オマールエビのムース」「鴨のメープルチャーシュー」を担当。
メールとおせちの意外性と、実際料理に落とし込むと面白さがあり、自身が好きなウイスキーの樽熟成に近いイメージを持たれたそうです。
お互いに米澤シェフは入江シェフが作った「黑豆」を、入江シェフは米澤シェフが作った「なます」を控え室で「美味い!美味い!」と食べ合っていたエピソードも飛び出して会場は和やかに。
個人的には普段おせち料理を食べる時に、「黑豆」って甘過ぎるイメージがあってあまり箸が進まないんですが、まごころメープルおせちの黑豆は黑ビールを使って煮詰める事で、甘みと程良い苦味がバランス良く表現されていて美味しかったです!
また、メープルシロップと米酢、塩でマリネした「なます」も甘味と酸味のバランスが良く、ゆず皮の爽やかさもあり箸が進む1品になっていました!
グルテンフリーやヴィーガンなど、カラダの中には摂り入れるものに対して気を使う消費者が増えている中で、砂糖などの甘味に代わるものとして100%天然素材の「メープルシロップ」は、フレンチやイタリアンなどの洋食に関しては使われるシーンもありますが、「おせち」という和食カテゴリーではあまり使われるシーンに遭遇しないアイテムだそう。
ちなみにメープルシロップ以外にもメープルバターやメープルビネガー、メープルウォーターなどの製品もあるので気になる方はチェックしてみて下さい。
いち調味料としてメープルシロップを捉えると、和食の世界でも用途が広がって、結果的にカラダに対しても優しいものになる発見がシェフ自身にもあったそうです。
100%天然のメープルシロップは、まさに今流行りのヴィーガン的な立ち位置としてもカラダに採り入れる新しい甘味料として改めて注目だと感じましたし、ナチュラルな甘味料として家庭でも簡単に料理に取り入れる事が出来るので試してみたいと感じました。
今回のまごころメープルおせちの詳細レシピも公開されているので、2024年の年始は手作りおせちを作って食卓を囲んでみるのも良いのでは?