未来の名店の予感!麻布十番「鮨 詠心」で東京タワーを背景にカウンター鮨!

麻布十番駅に若手の大将が握る景観も素敵な鮨がカウンターでいただけると聞きつけお邪魔しました。

 

麻布十番駅の7番出口から環状3号線を六本木方面へ歩き、鳥居坂下信号を少し過ぎた場所にある小洒落たビルの5階。

 

下から見上げると、各フロアの階数ナンバーが記された様子が見て取れるビルだから分かりやすいかもしれません。

 

鮨 詠心

 

 

大将は六本木の鮨の名店「鮨 なかむら」で研鑽を積み、まだ20代という驚きの若さながらこの地に自店を持つというやり手。

 

店内は檜をメインに使われた凛とした雰囲気で、白木のカウンターがとても印象的。

 

 

 

カウンターの背後には全面ガラス張りで、東京タワーを目にする事が出来、日が落ちてくるとライトアップされた様がとてもロマンチックです。

 

 

コース1本¥22,000のみで勝負する内容は、素材の良さを活かしながら丁寧な仕事を加える職人気質の中に、創作性のあるメニューも目を引く内容でした!

 

蛤のお吸い物

 

 

水と蛤のみでじっくりと旨みを出したお吸い物は調味料を一切使わない天然物。
しっかりと味が滲み出ていて美味い!

 

ホタルイカ

 

 

富山産の蒸したホタルイカは身がプリプリで、歯応えがしっかりあって噛むごとに口の中に旨みが広がります。

 

鯛の白子

 

 

鯛の白子は食べた事なかった記憶。

河豚の白子はシーズンを終えてきて鯛の白子が美味しくなってくるそう。

炭火でじっくりと焼き上げた鯛の白子は、表面は弾力があってしっかりした固さがあるけど、口に含むとプチッと弾けトロトロの白子の食感が堪らないです。

 

スッキリと酢橘を搾ると爽やかな風味と共にいただけます。

 

 

蛸の柔らか煮

 

 

じっくりと火に入れ、煮汁が蛸にしっかりと染み込んで、簡単に歯で噛み砕ける柔らかさに驚きます。

 

 

メヌケの酒蒸し

 

 

素材の旨みを充分に引き出す為、味付けは塩のみだそう。

酒蒸しにしてるので、食感がフワフワでかなり柔らかい仕上がりに。

塩だけでこんなに旨みが引き出せるんだ!という感想。
酢橘の皮を削ってるので爽快な口当たりです。

 

ここから握りがスタート。

 

中トロ

 

 

スタートはインパクトをもってもらう為、あの有名な藤田水産から仕入れる鮪を!

 

 

中トロをスタートにいただき、その柔らかさ、脂の旨み、とほける食感に1発で心を鷲掴みにされてしまった!

 

カレイ

 

 

4日間程寝かせて水分を飛ばしたカレイ。

ねっとりとした旨みが舌に絡みつき、さっぱりいただけます。

 

赤身

 

 

自慢の鮪は鮪本来の香りや旨み、ほのかな酸味を楽しんで貰う為、敢えて醤油は塗らずに提供。

誤魔化しの効かない素材と仕事ぶりの握りは、口に含んだ瞬間に思わず目を閉じてしまった…流石です。

 

コハダ

 

 

5日間じっくりと手間暇を掛けて仕込まれているそう。

最大限の旨味を引き出すタイミングを見て、初めて提供されるネタ。

シャリが隠れる程のネタのサイズ感に驚きつつ、口に含むと上品な酸味が広がり、シャリの解け具合とそれが1つになって口の中でトータルにまとまる味わいにさらに驚きました。

 

T・K・G(タチウオ・黄身・ご飯) ※個人的リコメンド

 

 

美しい黄金色の黄身が敷き詰められた器に、炭火でじっくり焼き上げた香ばしい太刀魚がトッピングされています。

黄身醤油の濃厚な味わいと太刀魚をスプーンで解しながらシャリと混ぜ合わせ口に運ぶ…
これかなり好み!

丼の大盛りで食べれます!って位美味しかった!

 

毛蟹巻

 

 

風味の強いしっかりした海苔の上に、シャリを敷いて毛蟹の身をドッサリと!

名前負けしない程、リアルに毛蟹の身だけ巻いてるんじゃない?ってボリューム感!

軽く絞った酢橘がフッと鼻から抜け、毛蟹の旨味が半端ないです。

 

大トロ

 

 

流石の大トロ、肉厚なボリューム感のある存在感です!

しかしこのボリュームがどこにやら?という位に口に含んだ瞬間に旨みの脂がジュワッと溢れ、一瞬でとけてなくなる感覚!
これにも脱帽です!

 

稲荷寿司

 

 

稲荷の中身が面白かった!

シーズンで中身を変えてるそうなんですが、この時は干瓢巻きでした。

シャリの食感と干瓢のほのかな甘さ、稲荷の揚げの瑞々しいジューシーさがバランスが良くペロリと完食。

 

あら汁

 

 

コースのつまみから握りまでに出てきた食材から取った出汁であら汁を作られてるそう。 まったく無駄が無いんですね! 沸騰させる事なく、ゆっくりとじっくり時間をかけて出汁を取る仕事ぶりが活きてます。

 

1品メニューが提供されるタイミングでシャリを作り出し、常態がよいタイミングだ握り事にお櫃(のような入れ物)で細かく小分けにされてたりと、気配りや1つ1つの仕事ぶりがお見事でした。

20代前半で1つの自身のお店を切り盛りされる実力派こういう所から滲み出てるんだな〜と感心してしまった!

 

麻布十番、六本木エリアでも程良い駅からのロケーションのおかげでひっそりとし隠れ家感と抜群な夜景をバックにお鮨をいただくのは何とも贅沢な時間でした!

 

【鮨 詠心】

 

東京都港区麻布十番1-5-6 鳥居坂ファースト 5F

03-6455-4382

ランチ:12:00~15:00

ディナー:17:00~20:00

https://sushi-eishin.com