美味しいものを食べ続けたい!日本の農家と共に進む「株式会社日本果汁」の取り組み!
日本が世界に誇る食文化、その食に欠かせない原材料となる農作物を生産する農業就業者の平均年齢は、何と68歳という高齢化が止まらない業界でもあるんです。
若い年代の農業離れ、それに伴う日本における耕作放棄地は約40万ヘクタールにも及び、その広さは「滋賀県」の面積と同等レベルという驚きの規模です。
何とかその動きに歯止めをかけ、農業離れを食い止める為に「農家さんの事を考える会社が日本に一つくらいあっても良いと思う」という創業者である故 今井行雄氏の一言が会社設立のきっかけとなった株式会社日本果汁。
企業理念は「美味しい物を食べ続けたい」と掲げ、この理念を実現するために創業時から一貫して”廃棄の出ない加工”にこだわり続ける企業です。
今回貴重な機会を頂き、京都府木津川市にある株式会社日本果汁の京都南センターを見学させて頂きました。
2016年に竣工した京都南センターでは、果汁だけではなく果皮も有効活用することを考えて設計された施設となります。
オンリーワン製品を作る事に特化し、自由度が高く生産生を重視するよりも共存する設備の組合せに特異性を持たせ、一次加工と二次加工が同じ工場内で完結出来る設計になっているのが特徴的です。
センター見学の前に社長自ら会社の成り立ちや、これまでの経緯、目指しているビジョンなどをお話し頂き農家さんに対する姿勢や取り組みの意義などを理解する事が出来ました。
ここ京都南センターでは
清涼飲料水製造業
菓子製造業
密封包装食品製造業
酒類製造業
添加物製造業
これだけの多種多様な製造許可を取得しています。
早速センター内へご案内頂き、様々な種類の機器が所狭しと配置され、多くの工程を経て商品が製造されている様に圧倒されました!
この日は基本的には作業はされてない状況下だったので、実際に稼働していたらかなり迫力があるんだろうなぁ…と感じました。
工場長の山本さん自ら工程を手順を1つ1つ丁寧にご説明下さいました。
この日は小笠原のパッションフルーツを搾汁する工程が進んでいて、工場内は芳醇な香り高いパッションフルーツの香りに包まれていて…
何だかこの香りだけで「美味しい!」っていうのが分かる位の良い香りが立ち込めていました!
搾汁したばかりの種ありのものと種無しのものを試飲させて頂きました!
結論から言うとどちらもかなり美味しい!
濾過してあるほうが当然ながら舌触りやなめらかさはありますが、個人的には種があるほうがより酸味が際立ち暑い日に丁度良いバランスでした!(あくまで個人的見解です)
果物を廃棄する事なく、無駄なく丸ごと使う株式会社日本果汁の製品には様々なジャンルのものが数多く存在します。
ORANGETTE
選ぶ楽しさもあるバレンタインフェア向けの商品ORANGETTEは、徳島すだちや宮崎日向夏、広島ネーブルオレンジや京都水尾ゆずなど、2025年には全24種類のアイテムを展開されるそうです。
産地の恵み
こちらは小笠原レモンや京都水尾ゆず、愛媛なつみかんの果皮を使用したドライフルーツ。
素材そのものの美味しさを活かして、無駄なものは加えずシンプルに仕上げていて果物の旨みを感じられる商品です。
ORANGETTE BAR
フランスやベルギーのチョコレートを使用して、様々な柑橘とのマリアージュが楽しめるORANGETTE BARなども展開していて、見た目の華やかさもあり手土産やご褒美チョコとしても人気のアイテム。
これ以外にも100%ジュースは勿論、缶飲料やコンクシロップなど非常に多くの製品を展開しています。
また各社との協業も積極的に展開されていて、京都水尾柚子を使った、ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス株式会社のプライベートブランド商品「eatime イータイム」では、「華やかに香る まるごとしぼった京柚子ピューレ」を展開したり、株式会社良品計画との協業では、和歌山県産のブランド桃を使った「あら川桃のシロップ」なども展開しています。
大手メーカーが国産の果実に対して見直しを始める動きもあり、今後も更なる需要拡大が見込める傾向がある為日本全国の農家さんと取引のある株式会社日本果汁にとっても追い風が吹いている状況ではないでしょうか。
また株式会社日本果汁も参画する大きな取り組みの1つとして「京檸檬プロジェクト協議会」が挙げられます。
耕作放棄された土地も再活用しながら新たな特産品を栽培し、他産地に負けない京都発の唯一無二のレモンを目指して立ち上げられたプロジェクトが「京檸檬プロジェクト協議会」になります。
京都の寒暖差のある気候では、一般的には檸檬の栽培には向かないと言われますが、生産者・加工者・販売者が一丸となって唯一無二の「京檸檬」のブランディングに取り組む素敵なプロジェクトです。
京檸檬を栽培する畑を前に檸檬に対しての熱い想いを語る村上氏は、現状3t程の収穫量を近い将来には50t程に伸ばしたいと大きな目標を掲げていらっしゃいました。
日本にはまだまだ知られていない、美味しい果実が沢山存在すると株式会社日本果汁代表取締役の河野氏は話します。
日本果汁が培ってきた全国の農家さんのとコネクションや製品化する技術を更に活用し、自社工場を持つ大きな強みを活かして、今後より多くの美味しい果実を使った製品が世の中に展開されてくるのがいち消費者としてとても楽しみです。
【株式会社日本果汁】
本社:京都府京都市下京区弁財天町331
TEL:075-644-5817
【京都南センター】
住所:京都府木津川市洲見台8-3
TEL:0774-72-2366